同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「大和、彼女のこと抱き寄せて肩を支えてた。彼女も疲れたとかいってよりかかってた。……馬鹿みたい。疲れたのは私だよ」
大和は、涙を流しながら話す私をびっくりした表情で、つらそうに見ている。
「紗良、勘違いすんな。俺はお前が好きだし、篠田さんにはいくら言い寄られてもお前が大切だと言ってきた」
「でも、周りはそう思ってないよね、きっと。あんな姿見たら噂になってるでしょ」
「人が何を言おうと関係ないだろ?ふたりの問題なんだから。そうじゃないのか?」
「そうじゃないよ!少なくとも、私を大切にしてくれてるようには思えなかった。この半年、この一年。ただひたすらつらかったし、寂しかった。いつか、言い訳してくれると思ってた。でも今日まで何もなかった。もう待つのに疲れたの」
しゃくり上げながら泣く私を大和は辛そうに見ている。