同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「お前が好きだよ。本当だ。こっちに帰ってきたら絶対結婚するって決めていた。その気持ちは今も変わってない。でも、紗良は違うんだな。待ってるって言ってたじゃないか。もう、俺に愛想が尽きたか」
「大和。私あなたのこと今でも好きだと思う。だからこんなに辛いし、泣いてるんだよ。身体も壊してしまって、先週は熱も出した。篠田さんの病気のこと、里崎さんに先週聞いて、そしたら熱出ちゃった。もう、限界なんだよ」
大和は私を抱きしめると、無理矢理キスをした。
鼻も詰まって苦しくて、ドンドンと胸をたたく。
すると、大和は私の涙を拭い、鼻をティッシュでグシュグシュと音を立ててかんでくれた。
思わず笑ってしまった。こういう所が好きなの。肩肘張らずに付き合える。だから貴方が好きだった。
「大和、笑っていたい。お願い、私を少し解放してくれる?あなたが好き。でも、このままだとあと二年待っていられない。でも仕事を辞めるのは嫌なの。私だって頑張って仕事してるし、この仕事が好き」