同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「お願い、そんなつもりじゃない。大和が好き……どうして疑うの?こんなにしてくれる人、今まで私の側にはいなかった。彼だって、付き合っているときここまでしてくれたことない。頼んだって、いやだって言われることがあった。身体の関係があったけど、心は遠かった。最初からよく考えればわかることもその時は夢中で気づかなかったの」

 「……なら、よく考えてみなよ。俺の気持ち。俺の態度。優しくした理由はわかってるだろ?」
 
 「私を殺したいの?」

 「俺、内示が出た。ここ三日休んでいたから知らないかも知れないけど。来月東京へ戻る」
 
 「!」

 「半年前部長に話したよ。あなたの病状。びっくりしてた。俺は間違っていたな。あなたのために病気を隠す手伝いをしていた。でも俺がいないといられないようにするんじゃダメなんだよ。俺はあなたのものには絶対にならない。別れたけど紗良のものなんだ」
  
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