同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 課長は住所を告げた。
 ぐったりした課長のおでこを触ると熱がある。
 
 かなり前から具合悪そうだったから、本当は今日やめましょうと会社で言ったのに。
 無視された。何か決意している感じだった。
 
 だけど、お店に入った頃には本当に具合悪そうだった。
 帰ってきて良かった。そしてびっくりした。私のマンションのご近所だった。知らなかった。

 課長のマンション。
 初めて来た。当たり前か。

 肩を貸して降りる。
 かなり具合悪そう。

 「課長、とにかく部屋はどこです?」
 
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