同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「英嗣様。どうなさったんです?あの、こちらの女性は?」
 
 「すみません。会社の部下のものです。具合が悪そうだったのでお送りしたんです」
 
 「それは、申し訳ございません。ありがとうございました」
 
 そう言うと、私と一緒に肩を貸して、部屋へ課長を連れて行く。

 すごい部屋。
 どういうことなの?

 モノトーンの部屋。十畳くらいはある。
 大きなベッドに課長を寝かすと、お手伝いさんのような女性が布団をかけようとしている。
 私は、失礼しようと背中を向けようとしたら、急に課長が私の腕をつかんだ。

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