同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「その様子では、何も聞いておられませんね?」
 
 「はい?」
 
 「どうぞこちらへ」
 
 そう言われて、ダイニングへ案内された。
 ねえ、独りでこんなとこ住んでるの?信じらんない。

 椅子を引かれてそこに座った。
 広いダイニング。
 綺麗な花が飾ってある。

 「ごめんなさいね。ちょっと英嗣様のお薬をお持ちしますので」
 
 「あ、おかゆつくるならお手伝いします」
 
 「え?」
 
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