同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 勝手に台所に入る。お持たせの袋を覗く。
 
 「おそらく、女将がおかゆをいれてくれてます」
 
 折り詰めを探すとあった。
 耳打ちしてくれたのだ。帰り際に。

 手を洗い、立っていると笑われた。
 
 「まあまあ、ありがとうございます。じゃあ、この鍋に入れて少し温めたら、ネギを切って下さい」
 
 言われたとおり、やる。
 お手伝いさんは、薬箱を持ってきて薬を探している。
 水を持って、出て行く。
 
 「出来ましたよ」
 
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