同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 小声で話し出す。
 
 「え?!」
 
 にっこりする聡子ちゃん。
 
 「課長も人気ありますからね。私はいつも見てるから先輩以外あり得ないのは分かってましたけど。はあ、やっとですか。結構へたれですよね、課長」
 
 えー、どうしよう。まさか、そんなこと言われてるとは。肯定しなければ良かった。
 
 「あ、あのね、聡子ちゃん。勘違いしないで欲しいんだけど、まだ付き合ってないから」
 
 「え?」
 
 「とりあえず、お試しで二人でご飯とか行ってみてからってことになっていて」
 
 「今更なんですかー?高校生じゃあるまいし。担当営業だし知り尽くしてるくせに。先輩結構小悪魔ですね」
 
< 222 / 330 >

この作品をシェア

pagetop