同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
うう言い返せない……そう言われてしまえばそうかもしれない。
「早く、はっきりさせてあげたほうがいいんじゃないですか?こじらせるタイプと見ましたよ、課長」
課長ごめんなさい。私のせいでこんないわれなき侮辱を受けています。
咳払いして、聡子ちゃんを追い払う。
夕方になり、聡子ちゃんはウインクして帰っていく。
「誰にもいわないでね」
「えー?遅いですよ。昼休み一人だけ同期には言ってしまいました」
「え?!やだ、聡子ちゃん」
「大丈夫。口外しないように言ってあります。その子は課長が好きだから、とりあえず諦めろと言ったんです」