同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 なんでー。まだ、付き合うわけじゃないのに。その子が勘違いしちゃうじゃない。
 
 「報告して下さいね」
 
 そう言うと、颯爽と帰って行った。

 課長とは、店で待ち合わせ。
 イタリアンの有名店だった。
 おしゃれしてこいというのはそういうことだったのね。

 お店に入るとすでに課長は席に座って外を眺めていた。

 「遅くなってすみません」
 
 「いや。俺が少し早く来ていただけだ。気にするな」

 「こんなお店。よく予約取れましたね?」
 
< 224 / 330 >

この作品をシェア

pagetop