同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「それって、誰でもしてますよね……」
「そうか。そうかもしれないけど、お前のイメージはとにかくご飯を楽しそうに作って食べてるイメージだな」
む。当たっているけど、認めるのが悔しい。
課長は私の顔を見て笑い出した。
「お前、本当に素直だよな。全部顔に出てる。だからわかりやすいんだよ。失恋もわかりやすかった」
「……ひどい」
「約束する。付き合ったらお前を悲しませるようなことはしない。吉崎、勝ち気に見えて繊細なところもあるだろ。仕事でも分かっていた。大切にするから付き合ってくれないか」
「課長。デート今日一回目ですよ。結論出すのもう少し待ってくれても……」