同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
課長は私をじっと見ている。
「はー。最近忙しくて全く一緒に出かけてないだろ。やっと三回目だぞ。返事くれるんだよな。頼む……どうしたらいいんだ。こういうの初めてなんだよ」
下を向いてぼそぼそ話す。
課長?
「吉崎。俺、本気なんだ。お前に気持ち言うのにも時間がかかるくらい。やっと言えたのに、あいつが戻ってきてまたお前の周りをうろうろしてる」
私の腕を放して横を向きながら話す。
信じらんない、課長可愛い。私、課長のことどこを見てたんだろう。
本当は、この人こんなに弱いところがあるのね。ちょっと守ってあげたくなる。