同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
心の揺れ
歓迎会の時間になった。
課長は忙しくてまだ来てない。
よって、私の横には他の人が座っている。
珍しく紀子が隣にいる。
その横に里崎さん。当たり前か。
「ねえ、紀子。卓ちゃん大丈夫なの?」
「大丈夫。おばあちゃん張り切って準備してたから。たまには飲みたいよ私だってさ」
今日は卓ちゃんこと紀子のお子さん卓則君は実家のお母さんのところが見てくれてるらしい。
本来ならどちらかが帰るところだが、大和の歓迎会なので二人そろって出てくれている。
私の反対の隣には……なぜか大和が座っている。
そう、紀子と私も同期だからと幹事の人が気を遣って並べてくれたらしい。