同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
大和の反対の隣には新人女性。
ま、そういうことね。
「田村、東京に戻るの早くない?何かやらかしたんだろ?」
前に座る隣の課の新藤さんがつまみを大和に向けてつっかかっている。
「そうですねえ。まあ、やらかしたわけではないのですが、事情があって早めに戻されました」
「……お前。噂聞いてるぞ。ここでは言いづらいけどな」
その先輩は私を見ながら、言いよどむ。
昔からいる人で私達のことも知っている。
きっと、大和を責めるつもりで言ってるんだよね。
私の味方をしようとして言ってくれているんだろうな。
隣の新人さんが話し出した。