同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「おい、吉崎、吉崎……」

 顔をパチパチとはたく音がする。
 
 痛いじゃないの!

 「もう……痛いよー」
 
 「あ、ごめん。おい、大丈夫か?」

 ぐったりとして、大和に寄りかかってしまった。
 
 おでこに手をやり、自分のおでこと比べている。

 「……大丈夫。熱はないと思う」
 
 「お前、無理しすぎ。休めって言っただろ。俺を頼れよ。どうして自分で全部抱えるんだ?お前の相棒なんだぞ俺は」

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