同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「うん。答えは結構前から出てる」
 
 「じゃあ、早く振ってあげなよ」

 びっくりして、紀子を見る。
 こっちを見てチューハイを飲みながら笑みを浮かべてる。

 「課長もさ、頭いいのになんていうか、こじらせすぎて引くに引けないんだろうね。付き合うならもっと早く言えばよかったし、直属なんだからやりようが合ったと思うんだよね」
 
 「紀子。そんなことより……」
 
 「そんなことより、どうして紗良の気持ちがわかったか?」
 
 「……紀子」
 
 「当たり前じゃない。あんたのこと何年見てきたと思ってんのよ。田村のこと忘れられないくせに、別れたとか言うし。田村はしょうがないよ、自分が悪いって分かってるから紗良のこと止められなかったんでしょ?それより、紗良。どうする気なの」
 
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