同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「うん。ちょっと……もう大丈夫」
 
 「どうする?ここじゃ話しづらいなら出るか?」
 
 「そうだね。どうしよう……」
 
 「……俺の家はまだ段ボールだらけだ。紗良は自宅に俺を上げるの嫌だろ?」
 
 「別に、いいよ」
 
 「なら、お前のうちに行くか?それとも、この辺のホテルとか……」
 
 「うん」
 
 「おい、どっちだよ」
 
 私の顔をのぞき込みながら聞いてくる。
 
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