同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「俺の気持ちはわかっているだろ?やり直したい。あれからお前なしで生きられるか考えたけど無理だった。実は美紀さんの病状を上司に相談して早めに異動させてもらったんだ。もっと早くこうすればよかった。そうしたら、あの頃お前を悲しませることもなかったのに。後悔しかない。でも今度は間違わない。お前が好きだ。もう一度付き合ってくれ」
大和は真っ直ぐに私を見て、言い切った。大和らしい潔い男らしい告白だった。嬉しかった。
私は大和を見ているうちにまた涙が出てきた。
「紗良、おい」
びっくりして、腰を浮かしてこちらに来る大和。
「どうした?何があったんだ?」
私は大和の服の裾をつかんだ。