同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 左手を黙って彼の前に出し、指輪が入るのを見届けると彼に抱きついて言う。
 
 「愛してる大和。ずっと側にいたいの。大和のお嫁さんにして?」
 
 彼はやったーと万歳して明るく破顔すると、私を抱きしめ、あっという間に私を下にして覆い被さる。

 「紗良。好きだ。やっと、また俺のものになった」
 
 そう言うと、私の身体を触りはじめ、また服を剥いでいく。
 
 「ああ……」
 
 「紗良?俺のこと好き?」
 
 「あ、そんなところ触らないで……ん、もう、嫌い」
 
 「どこなら、触っていいの?どこなら、好き?」
 
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