同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
甘い日々
「で、うまくいったのか?」
「はい。ありがとうございました。もう一度付き合うことになりました。と言うか……プロポーズしてOKもらえました!」
「はー?早っ!」
「いやあ、里崎さんに早いとか言われたくないっす。どれだけ早かったんすか?紀子と付き合ってから結婚……妊娠まで」
里崎は頭をかいて、恥ずかしそうに笑う。
「俺はお前みたいに、相手が何を言おうとゴールを目指して突き進む。待ったりしないんだよ」
「信じていれば待てるでしょ?俺なんて、紗良以外考えたことなかったし。待たないって実は相手を信じてないからだったりして?」
「そうだな。信じるとか、宗教じゃあるまいし、心は環境で揺れ動く。所詮他人なんだから、支配はできない。でも、結婚は人生の約束だ。信じる必要がなくなる。だって、結婚したらもはや自分の半身になるんだ。ふたりでひとり。そこから半分ずつの遺伝子で子供が出来るんだ」