同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

決心

 
 付き合うと決めたのは誕生日。

 そして、それから一ヶ月。
 その日は、金曜日だった。
 意を決して彼のマンションへ行った。

 食事を作り、いつも通り大和の帰りを待つ。
 すると、声がした。

 「ただいま、紗良」

 「おかえり、大和」

 そう言って、私を抱き寄せキスを落とす。

 「いい匂いだな。今日は何?」

 「ふふ、チキンのトマト煮とポテトサラダ。お刺身も安かったから買ってきた。晩酌する?」
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