同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「私の所にいたときは稚魚だった」
「お前相変わらず言うなあ」
「ふふ。私が育てたんだもん。途中までだけど……最後は篠田さんに仕上げてもらったんでしょ?それで同期で一番早く出世してエリートになって戻ってきた」
大和は驚いて、紗良を自分のほうへ向けさせた。
「紗良。強くなったな。そうかもしれないな。俺を作った人は紗良がほとんどだ。少しだけ美紀さんだな」
「気を遣わなくていいよ。分かってるから」
大和は紗良のおでこに軽くキスを落とした。
「愛してるよ、紗良。信じてるから好きなことしてこい。あ、待てよ。課長のこと忘れてた。まずいな」