同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「馬鹿ね、大和。私はどんなイケメンだろうと御曹司だろうと、お馬鹿さんの大和のほうがいいの。だから何の心配もいらない。あんな完璧な人、私には全く魅力的に映らないの」

 
 「……それって。お前全く褒められてる気にならんのだが……」
 
 「褒めてないもん。当たり前じゃん。だから、ちょっと手のかかる大和がいいの。私がそのお世話をする。大和も私を元気づけるって言ってたよね。だからそれでいいの」

 
 「……そうだな、俺は脳天気に今のままがいいんだよな」
 
 得意げな大和を見て、がっくりした。
 
 「だれが、脳天気でいいって言ったのよ?私はあんたを矯正するの。それが生きがいなのよ。成長しようね大和」
 
 にっこり微笑む。
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