同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 大和はむっとして私を見ていたが、ため息をついてまた抱きしめた。
 
 「いいや、もう何でも。とにかく、俺がいいんだろ?よし、早速挨拶の日取りを決めようぜ」
 
 喜んだ彼は今日の夜にもふたりで相談しようと言って、打ち合わせ室を出て行った。

 私は、涙を拭くと部屋を出た。
 
 「先輩。どうしたんですか?」
 
 「聡子ちゃん。ごめんね、大騒ぎして……」

 「なんかあったんですか?ただの喧嘩ならいいですけど……」
 
 ついでに聡子ちゃんを打ち合わせ室に引っ張っていく。

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