同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「吉崎先輩。寂しくなります」
 
 「あ、河田君。頑張ってね。結婚生活はどう?」

 「そういや、お前、以前俺のアシスタントだった華ちゃんと結婚したらしいな。俺より結婚早いとか、やるじゃないか」
 
 「田村さん。華ちゃんとか呼ばないで下さい。もう、俺のなんですからね。田村さんと絶対会わせないようにしてるのに……」
 
 「確かにな。華ちゃん俺のこと好きそうだったしなー。痛ってえー!なにすんだよ、紗良」
 
 バシッ!私が大和の頭を叩く音が響く。

 「この馬鹿たれ。自信過剰もいい加減にしろ。河田君ごめんね。ホントに馬鹿で」
 
 小さい声で河田君が私に囁いた。
 
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