同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
「なーに?何も出ないわよ、褒めたって」
「紀子。ありがとう。これからも親友でいてね。私、あっちへ遊びに行くからね。赤ちゃん見に行って、卓ちゃんと遊んであげる」
「うん。待ってる。で、あのふたりどうする?」
「私、連れて帰るよ。せっかくのふたりだけの夜なんでしょ?里崎さんと帰りなよ」
紀子は赤くなった。可愛い。これだもん、里崎さんデロデロに可愛がるはずだよね。
私は前に走っていき、里崎さんに声をかけた。
「里崎さん。タクシーで帰ります。私が大和連れて帰りますから、紀子と帰って下さい。今日はありがとうございました。また、改めてご挨拶させて下さい」