同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 タクシーの中で私の手を握り、肩を私に乗せて甘える大和。
 そう、これが私の大和。
 私は甘えるより、甘えてもらう方が性に合う。

 部屋まで引きずるようにして彼を連れて行く。

 荒い息を吐きながら玄関に倒れ込んだ。
 「ほら、あと少しよ、大和。入ってちょうだいね」

 「うー、飲み過ぎた」

 「頑張って。起きてよ、そうだ、起きてくれたら……好きにしていいよ」

 耳元に小さい声で囁く。
 すると、ビクッとしてすぐに起き上がる。
 やればできるじゃん。何なのよ。

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