同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
洗面台で手を洗い、うがいをして、冷蔵庫から出した水を喉を鳴らして飲んでいる。
まるでラッパ飲み。
はあと息をつくと、こちらを赤い目で見据えた。
「約束だからな。起き上がってここまで来たぞ」
「……さっきのは演技だったの?」
「そんなわけあるか。お前の言葉で目が覚めた」
「……もう。何なのよ!」
大和は私の後ろに回るとピッタリ身体をつけてきた。
「俺の好きにしていいんだな」
「いつも好きにしてるじゃない。今更なんなのよ……」