同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「お前、馬鹿だな。それを認識させてやるよ」

 そう言うと私にキスをして、手を引いて寝室へ。
 さっきまでの彼はどこへ?
 そう思うくらいの衝撃。
 私の知る大和はまだまだだったかもしれない。

 今日は椎名課長と向き合う彼を見て、やっぱり貴方が好きだと思ったのよ。
 もう迷わない。
 それに、あなたを信じる。
 弱い自分とお別れして、あなたと新しい家族を作ると決めた。

 私は春から、新しい環境で働く決意をした。そして私生活では大和と正式に婚約した。

 とはいえ、お互い新しい仕事やポジションになり、慣れるまではひたすら忙しく、疲れた。

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