同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 ひとつになる直前、私の目を見て確認する。
 私も彼の目を見て返事した。
 
 「大和好き」
 
 そしてはじめて彼に全てを預けた。
 その後の彼はスイッチが入ったかのように激しくなった。
 最初の彼はどこにいってしまったのかわからない。
 
 ふたりの間にあった最後の壁がなくなり、本当の恋人になった。

 翌日土曜日。
 気づけば、昼を回っていた。

 夕べは気を失うように眠った。
 外がほんのり明けてからだったのは記憶にある。
 
 起きたとき、身体に力が入らないのでびっくりした。
 それなのに……。

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