同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 「覚悟できたんだろ……お前、本当にこういうとき可愛いんだな」
 
 「だめ、だめ」
 
 「そんな顔をしても逆効果だぞ」

 優しく愛撫する。しばらく気が済むまで私に触れていると、落ち着いたのか、隣に横になった。

 「紗良。どうだ?後悔してないか?」
 
 「後悔って、何?」

 「俺に全部よこしたこと……」
 
 「ごめんね。ずっとじらして……はじめてじゃないのわかって頭来たでしょ」

 「理由聞いてもいいか?」
 
 「あのね。私、顔に出ちゃうの。意識してしまって。大学時代もそうで……からかわれたり、ちゃんと普段のことができなくなったりして……」

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