同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 つまり、一時期大和は彼の下にいたのだ。
 そして、彼が大阪に行ってから一年は遠距離恋愛をしていたので、それも知っている。

 「田村、戻るの早かったな」
 
 「あ、先輩まだここにいたんすか?」

 「なんだその言い草」
 
 「いやあ、今度は二課所属になりましたんでどうぞよろしくお願いしますね」

 「やだね。お前、きらい」
 
 「いやー、先輩俺は大好きですよ」

 はしゃぐ声が響く。
 聡子ちゃんが聞いてきた。
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