同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり

 「……ありがと。夢みたい。忙しいのに手配してくれたんだね。ありがとう嬉しい」

 横に花を置いて、デザートを頂く。
 
 先に食べ終わった、大和が真面目な顔をしてこちらを見た。

 「紗良。一昨日話していたとおり、お前に言いたいことがある。……俺と一緒に大阪へ来るか?田村紗良になって」

 やっぱり言われた。
 嬉しいよ、もちろん。

 「ありがとう、大和。嬉しいよ。私のこと、プロポーズしてくれるくらい真剣に考えてくれてるんだね」
 
 「即答か……残るんだな」

 静かな時間が過ぎた。
 
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