同期恋愛は山あり谷あり溺愛あり
 
 今日も夕食を四人で取って、里崎さんは紀子を送っていった。

 私達ふたりは一緒に大和のマンションへ帰る。急に並んで歩いていたら大和が言う。

 「紗良。里崎さん、紀子に告白するって言ってるぞ」

 「え、やっぱり……」

 「しっかし、真っ直ぐな人だよな。気配りも出来るし仕事の時はわりと慎重なんだよな。それなのに、女関係となると別人だ」

 「いいんじゃない?紀子も気付いてる」

 「……そうなの?」

 「そりゃそうでしょ。私達にだってわかるぐらいだよ。彼女とふたりの時なんてきっと猛アプローチしてるんだよ、今頃きっと……」

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