彼は溺愛モンスター
再会
月日は経ち、私は17歳––––つまり、高校二年生になった。
今日も元気に学校へ通います。
*
「イヨちーん! やばいよぉおっ!!!」
ドォーンと背中にダイブしてくるのは、高校でできた親友のサチカだ。
「痛いよ、サチカ。で、なにがやばいの?」
やばいっていろんな意味がありすぎて……やばい。
「うちのクラスに、転校生来るんだって!!」
て、てんこうせい???
え、こんな中途半端な時期に?
「で、なにがやばいのー?」
「その転校生が、イケメンらしいの! 私、絶対ゲットしてやるわ」
サチカは、年中彼氏募集中だもんね。
「どうやってゲットすんの?」
私の質問にサチカは、むふっと笑う。
そして小首を傾げた。
「学校のこと、まだよくわからないよね。サチカが教えてあげる! おいで♡」
「おぉ〜。かわいい、かわいい」
サチカはもとがかわいいからなぁ。私にはできないや。
私たちは『転校生ゲット作戦』を立てながら、先生が来るのを待った。
そして、先生が来た。
「はいはーい、座ってー」
みんながパラパラと席に着く。
「今日は転校生が来ます。入って」
最初に見えたのは、くりくりのくせっ毛。猫みたいに、もふもふしている髪の毛。
そして、次に目にとまったのは、瞳。
ぱっちりしていて大きな瞳は、綺麗に輝いている。
ピンク色で小綺麗なくちびるや頬も、女の子のように可愛い。
私はふと、あれ?って思う。
だって、この特徴、まるで––––、
「はじめまして。佐藤楓です」
やっぱり!! 楓くんだ!
可愛くて高い声は、すっかり変わっていて低いかっこいい声になっていた。
楓くんは、キョロキョロ周りを見渡して––––、私を見つける。
そして、にこっと可愛すぎる笑みを浮かべた。
バッキュン!!
クラスの女子のハートを射抜いた笑みだった。
楓くん、おそるべし。
今日も元気に学校へ通います。
*
「イヨちーん! やばいよぉおっ!!!」
ドォーンと背中にダイブしてくるのは、高校でできた親友のサチカだ。
「痛いよ、サチカ。で、なにがやばいの?」
やばいっていろんな意味がありすぎて……やばい。
「うちのクラスに、転校生来るんだって!!」
て、てんこうせい???
え、こんな中途半端な時期に?
「で、なにがやばいのー?」
「その転校生が、イケメンらしいの! 私、絶対ゲットしてやるわ」
サチカは、年中彼氏募集中だもんね。
「どうやってゲットすんの?」
私の質問にサチカは、むふっと笑う。
そして小首を傾げた。
「学校のこと、まだよくわからないよね。サチカが教えてあげる! おいで♡」
「おぉ〜。かわいい、かわいい」
サチカはもとがかわいいからなぁ。私にはできないや。
私たちは『転校生ゲット作戦』を立てながら、先生が来るのを待った。
そして、先生が来た。
「はいはーい、座ってー」
みんながパラパラと席に着く。
「今日は転校生が来ます。入って」
最初に見えたのは、くりくりのくせっ毛。猫みたいに、もふもふしている髪の毛。
そして、次に目にとまったのは、瞳。
ぱっちりしていて大きな瞳は、綺麗に輝いている。
ピンク色で小綺麗なくちびるや頬も、女の子のように可愛い。
私はふと、あれ?って思う。
だって、この特徴、まるで––––、
「はじめまして。佐藤楓です」
やっぱり!! 楓くんだ!
可愛くて高い声は、すっかり変わっていて低いかっこいい声になっていた。
楓くんは、キョロキョロ周りを見渡して––––、私を見つける。
そして、にこっと可愛すぎる笑みを浮かべた。
バッキュン!!
クラスの女子のハートを射抜いた笑みだった。
楓くん、おそるべし。