僕達の異世界転生

輝羅の昔話

〜輝羅の視点〜

小4の時俺は親の都合で引っ越した。昔から一緒に育ってきた大事な幼馴染とも離れなくてはいけなくなってしまった。
その時はまだ幸せだった。
親も仲が良く、引っ越しになってしまったが、大切な親友もいて。だけど、その幸せが崩れ去るの早かった。
引っ越してすぐのこと、母さんが仕事から帰ってくる途中飲酒運転をしていたトラックに轢かれて亡くなった。即死だった。
だから、1番悲しんだら父さんには迷惑かけちゃダメだと思って泣くことはできなかった。気を使わせるからって。でも、ある夜聞いてしまったんだ。ある事を。

目が覚めた時明かりがついていて、父さんがまだ寝ていないのかと思い下に降りた。ドアを開けようと手をかけたところで、話し声がした。その内容が・・・

父「やっとあいつが死んでくれた。ようやくとお前を本当の妻にできるよ。明日迎えに行くから。待っていてくれ。」

俺は耳を疑った。父さんを信じていたから。母さんのことが大切だって。信じていたから。なのに・・・父さんは俺に気づかないまま話を続けた。

父「あ?あいつ?あいつは新しい母さんが来ると知っても喜ばないだろうな。しかも、半分血のつながった妹がいるなんて知ったら尚更だろう。いうこときかなかったら、殴って効かせればいいさ。」

妹?妹がいるのか?そんな前から浮気をしていたのか?しかも、殴るって・・・
父さん。どうして・・



次の日本当に母親となる人をあいつは連れてきた。昨日のことは嘘だと思いたかった。
しかも、妹は半分血のつながった妹は同い年だった。誕生日が俺より遅いだけの。
でも、俺は知っていた。ある事を。本当は俺が父と血が繋がっていないと言う事を。俺は何故か髪の毛がピンクだった。目の色は母が金だから分かるが、両親のどっちもピンクではなかった。しかも、母さんには、かつらをつけさせられていた。
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