Sunny Sunday

「……はっ」

目を覚まして辺りを見回す。

「ここ……どこ…?」

見えるのは緑の景色。
間違いなく俺の部屋じゃない。


いや、ここが俺の部屋だったらそれはそれで問題があるけど。


なんだろう。
起きた時に知らない場所にいたら心細くなるよね?

ってそうゆうことでもないか。


もう暫く、ぼ〜っと辺りを見回す。

すると、少し離れた所でギターを抱えて奏が四苦八苦している。



ギターを抱えて奏が……。



奏が……。


あ。

「かなでぇぇぇぇぇ〜〜〜〜っっ!!」

ギターから顔を上げた奏が、

「あ、起きた?こんな所で寝ちゃダメだよ〜」

とか言ってる。

「いや!そうゆうことじゃないからっ!お前絶対グーで殴ったろ!!『ゴッ』っていったぞ『ゴッ』って!!」

「あはは〜」


ん…?
笑うところだった……?


「いや〜、ごめんごめん。まぁそうゆうわけで、ちょっと本気で練習したいから適当に遊んでて〜」


え、どうゆうわけで…?

って、うわぁ……。
もうギターの練習に入り込んでるし。


どうすっかな……。

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