Sunny Sunday
「そんじゃちょっと作ってくるから、適当に酒でも出してやってくれ」
そう言って、悠飛さんはカウンターの奥にあるキッチンへと引っ込んで行った。
俺、今日非番なんだけど……。
後でしっかりバイト代は請求してやる。
とりあえずカウンターの中に入る。
あ、和樹がいつの間にか泣きながら寝てるし……。
「ん〜、シロ。何か飲む?」
シロは和樹の頭を撫でながら少し考えて、
「んーと、それじゃあモスコミュールおねがいします」
「あいよ〜」
ウォッカとライムジュース、ジンジャーエールを棚から出してグラスに注いでいく。
そして軽く混ぜて、スライスされたライムを飾って出来上がり。
「はい、お待ち〜」
とシロは笑いながら、
「ラーメン屋さんとかじゃないんだから、もうちょっとちゃんとしてくださいよ〜」
思わぬ反論。
まぁ普通の客にはこんな接し方してないけどね?
「うるさいなー。別にいいじゃん」
「マスター!このバイトなってませんよ〜?客に文句言ってきますよ〜?」
「失礼しました。これでよろしいでございましょうか。お客様。」
あ、駄目だ。
なんとか笑顔作ってるけど血管浮いてそう。