Sunny Sunday
……さて。
この、異様な骨の脆さを持っているらしく、
悶えながら一人地獄絵図――
いや、まぁその横に俺が転がっているわけだから二人?
――を展開してるのが有坂奏。
一応俺の彼女。
ってこれはもう言ったっけか……。
俺と同じで両親はいない。
といっても、俺とは違って奏の両親が亡くなったのは二年前のこと。
あの時は色々大変だったっけ……。
俺は両親を知らない。
いや、顔は憶えてないけど、ほんの少しだけ、記憶がある。
まぁ、それだけ。
奏は最近、なにやら一人旅とか言うのにハマっていて急にどこかへ飛び出していく。
たま〜に旅先から連絡をくれる事もあるんだけど、基本的に音信不通。
気のせいか、そうゆう時ってよく和樹が泣いてる気がするけど、
………
やっぱり気のせいってことで。