私に愛を教えてよ
ちゃんと靴もあるし、イタズラもされてない。
まだ全校生徒に噂が広がった段階か…。
本番は明日からだ。
───そう覚悟してたのに、あれから3日経っても私が想像してたことは何も起きなかった。
それどころか、私と仲良くしたいという子が後を絶たない。
「あっ…、初めまして…っ!未知琉依さん…だよね?」
「未知さん!私、2組の彩乃。よろしくね!」
「実は1年の時から未知さんと話してみたかったんだ〜!」
想定外のことで毎日不思議な感覚のまま過ごしている。
「琉依〜!今日も朝から人気者だねぇ〜。」
「おはよ。私まだ何が何だか……。」
「興味無さそうだったから言ってなかったけど、琉依って元々隠れファン多いよ?」
「隠れファン………!?」