私に愛を教えてよ
「私も、そんなに喜んでくれるとは思ってなかったよ。」
「琉依ちゃん、いつも1人で帰ってるよね?
もし良かったら今日…途中まで一緒に居てもいい?」
「もちろん。そのつもりで声掛けたんだよ。」
そう言うと、パァッと明るい笑顔を私に向ける。彩乃ちゃんって可愛い子だなぁ。
高校に入ってまともに話した女の子は莉央くらいだから、なんか新鮮。
「そういえば…何で突然私に話しかけに来てくれたの?」
「密かに憧れてたんだ。美人なのにクールでカッコイイなって。」
「………え?私が美人に見えるの?」
「そうだよ?自覚ないんだろうなって思ってたけど、やっぱりかぁ笑」
愛想ないからクールって言われることはあったけど、美人って…何かの間違いじゃないかな。