私に愛を教えてよ





「朝倉くん…!朝練、お疲れ様。」


「ありがとう。噂で聞いたけど琉依ちゃん、実糸に攫われちゃったんだね。」




まだ何も言ってないのに、私の言いたいことを察してるらしい。




「その事なんだけど、朝倉くんのお陰でなんとか伝えられたの。上手く伝わってるか分からないけどね。」


「そっかぁ。…実糸は何て言ってたの?」


「脈アリだって言ってるようなもん…だって。私が意識してるように見えるって。」





そう言うと朝倉くんは「ふ〜ん。」と、なぜか満足そうな顔をした。





「あとね!新しく友達が出来たの。自分から声掛けたり誘ったり、今までなら考えられなかったけど…私の壁壊してくれたのは朝倉くんだよ。ありがとう。」




新しい友達の話は予想してなかったみたいで最初は少し驚いてるように見えたけど、話を聞き終えるといつもの朝倉くんに戻っていた。





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