私に愛を教えてよ
あーーー。そんなの、私には無理だ!!!
中途半端に開いていたドアをバンッと開けると、机に座ってる李久に向かって歩いていく。
「あっ、琉依…。鞄置きっぱなしでどこ行ってたのよ。……………って、聞いてる?」
「うん。聞いてたから、全部。」
そう言うと、莉央と悠真は分かりやすく動揺したけど、李久は真っ直ぐ私を見ている。
「ぜっ、全部って、どこから───────」
「ふざけないでよ!気持ち伝えて私が離れてく?私のこと何だと思ってるの?李久とは…そんな薄っぺらい関係築いた覚えないんだけど。」
莉央の言葉を遮って捲し立てる私を、誰も止めない。
莉央と悠真は目を見開いたまま固まってるけど、李久は少し嬉しそうにしている。