私に愛を教えてよ





「私のこと好きになったなら、そう言えばいいじゃん。綺麗さっぱり振ってあげる。そしたら……私が証明するから。李久との関係は壊れないって。」




すると、李久は机から降りて笑顔を見せる。




「…ありがとな。俺、ずっと琉依のことが好きだった。俺の中だけで終わらせようとしたのは間違ってた。こんな形になっちゃったけど、伝えられて良かったよ。」


「今まで気付いてあげられなくて、ごめん。私はこれからも李久と友達でいたい。」


「知ってる。でも俺、今すげえ嬉しい。琉依が初めて俺に感情出してくれたから。」




確かに…。


教室に入ってきていきなり「ふざけないでよ!」だなんて……。


つい、感情的になりすぎた。


莉央と悠真なんて口をポカーンと開けたまま、同じように停止してたし。


思い出したら笑いがこみ上げてきた。
李久も釣られて笑い出す。




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