私に愛を教えてよ
私と彼の2人だけの空間。妙に緊張する。
でも、それ以上にすごく嬉しい。
「なんで最近ずっと拓馬と仲良くしてんの?
………拓馬のこと、好きなの?」
私だって実糸くんに話したいことたくさんあるのに、質問ばかり飛んでくる。
(琉依ちゃんが本当に誤解されたくないと思った時に否定すればいいよ。)
それはきっと…今だ。
「誤解…だよ。私と朝倉くんは友達として仲良くしてるだけだから。」
彼の険しい表情が、少し緩んだ。
「じゃあ、琉依ちゃんは拓馬に告られても付き合ったりしない?」
「え…?な、何言って…………」
「ちゃんと答えて。」
彼は私の後ろの壁に手をついて『逃がさない』と言わんばかりの目で私に迫る。