私に愛を教えてよ
もう認めるよ
「さっき勢いよく教室飛び出していったけど…何かあった?」
「あぁ…朝倉くんに話があってさ。」
そういえば、実糸くんが来る前なんか言おうとしてたような…。
あ、そうだ。
前に進めたのが何で私のお陰なのかって話だ。
結局途中になっちゃったな…。
「ふ〜ん?本当最近仲良いねぇ〜。」
同じ部活なのに、莉央はあまり朝倉くんと話したことがないらしい。
1年の時から悠真に猛アタックしてたもんなぁ。
「莉央ってさ、何で悠真のこと好きになったの?」
「え?なんでって………なんでだろう。まぁ、気付いたら好きになってたんだろうね?」
「気付いたら、かぁ…。」
そう呟くと、莉央はニヤニヤしながらグッと顔を寄せてくる。
「琉依が恋愛の話なんて珍しい。何でも聞くから、話してみな?」
「んー。好きってどういう感覚なんだろうって気になって。」