私に愛を教えてよ
莉央は驚かなかった。
その代わり、安心したように優しく微笑むと、私をそっと抱き締めた。
「おめでとう。よかったね。」
「莉央………。ありがとう。」
「そうと分かれば、早く川瀬先……その、好きな……」
「え、ちょ、ちょっと待って…。今なんて言った?」
最近の流れでいくと、朝倉くんだと思ってもおかしくないはず……
でも今、確実に“川瀬先輩”って言いかけたよね!?
「はぁ……。言っておくけど、私だけじゃないからね?悠真も李久も、とっくに気付いてるから!」
「とっくに…って、いつから……。」
「えー?生徒会室でランチした時。」
それって……告白された翌日のこと!?
っていうか、なんで今の今まで黙ってたの…。
「川瀬先輩を意識しまくりの乙女な琉依………
あ〜〜可愛かったな〜♡♡」
「私が?意識……してたの?」