私に愛を教えてよ
林先生は改めて自己紹介をすると、クラスの生徒も1人ずつ名前順に自己紹介をしていく。
その後の係決めは当然楽な仕事からどんどん埋まっていき、残されたのは音楽係と補佐係。
ジャンケンに負け続けた私には究極の2択しか残ってない。
音楽室の隣の部屋からクラス全員分の楽器を運んで並べると、休み時間は平気で潰れる。
補佐だって聞こえはいいけど、簡単に言えば担任専用の雑用係だ。
んーーー。音楽係の方がまだマシだな。合唱の日はやることないし!
「はい、じゃあ残ってる2人はジャンケンして〜。勝った方に俺の補佐をしてもらう。」
結局、私はジャンケンに全敗して音楽係となった。