私に愛を教えてよ
「琉依ちゃん?どうしたの?」
「……………ううん。なんでもない。」
「はい、メダル。どれからやろうねぇ〜」
「あ…さっきご馳走してもらったのにメダルまで…。ごめん、ボーッとしてた。」
「いーの。むしろ琉依ちゃんの時間、俺にくれてありがとうね」
「いやいや…こちらこそ、ありがとう。」
私達は店内で1番ド派手な台を選び、長椅子に並んで腰をかける。
「ルール説明みる?」
「大丈夫。久しぶりだけどなんとなく分かるから。」
「じゃあさ──────俺と賭けしない?」
「……賭け?」
「ボールをジャックポットに入れた方が勝ち。負けたら1つお願いを聞く。どう?」
「お願いって………。内容次第でしょ。」
「じゃあ先に決めとく?俺が勝ったら、琉依ちゃんの連絡先が欲しい。」