私に愛を教えてよ
「あ、やっぱり琉依ちゃんまだいた。」
「実糸くん………。どうしたの?」
「生徒会の集まりもう終わったから、掃除手伝いに来た。」
「いや、朝から生徒会やってた人にこんな手伝いさせれないよ。」
「今、楽器部屋やってるの?じゃあ音楽室は俺がやっとくね。」
絶対に聞こえてるはずなのに、ほうきを取りに行って掃除を始めてしまう。
なんでわざわざ掃除なんて手伝いに来たの…。
告白なら昨日ハッキリとお断りしてるはず。
思わせぶりな態度だってした覚えはない。
じゃあ………ただ単に仲良くなりたいとか…?
友達になるくらいなら拒む必要もない…よね。
2人だけで登下校は周りの目に耐えれる気がしないから断って良かったけど。